今月、八雲町の国道で、対向車線にはみ出したトラックが都市間高速バスと衝突しバスの乗客ら5人が死亡、12人がけがをした事故で、死亡したトラックの運転手が事故当日、勤務先に体調不良を訴えていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。警察は、事故との関連がないかなど、詳しいいきさつを調べることにしています。
今月18日、八雲町の国道5号線で、家畜の豚を運んでいたトラックが対向車線にはみ出し、札幌から函館に向かっていた都市間高速バスと正面衝突した事故では、バスの乗客3人と双方の運転手のあわせて5人が死亡したほか、12人が重軽傷を負いました。
現場の状況などから、トラックはブレーキをかけずに対向車線のバスに突っ込んだと見られ、警察は過失運転致死傷の疑いで捜査を進めています。
この事故で、死亡したトラックの運転手が当日、勤務先に体調不良を訴えていたことが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。
また、関係者によりますと、運転手は親族に対しても、体調に問題があり仕事に行くのが不安だという趣旨の話をしていたということです。
警察は、事故との関連がないか慎重に調べるほか、当日の勤務実態など詳しいいきさつについても解明を進めることにしています。