3年前、魚津市の自宅で当時93歳だった母親に暴行を加えて死亡させたとして、傷害致死の罪に問われている71歳の被告に対し、富山地方裁判所は懲役7年の実刑判決を言い渡しました。
この裁判は、魚津市の無職、中田道宏被告(71)が3年前の令和2年1月から2月にかけて、自宅で当時93歳だった母親に複数回にわたり暴行を加えて死亡させたとして、傷害致死の罪に問われていますこれまでの裁判で、検察は常習的な暴行があったとして懲役9年を求刑した一方で、弁護側は日常的な暴行はなく母親は老衰で亡くなったとして、無罪を主張しました。
30日の判決で、富山地裁の梅澤利昭裁判長は「強度の暴行を多数回にわたって一方的に加えていることや、暴行後に衰弱した被害者を放置したことは悪質だ」などと指摘しました。
そのうえで被告に反省が見られないとして、懲役7年の実刑判決を言い渡しました。