ホンダは6月2日、軽自動車『N-BOX』など10車種30万台について、燃料ポンプ不具合でエンストのおそれがあるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのは『N-BOX』『N-BOXカスタム』『N-BOX+』『N-BOX+カスタム』『N-BOXスラッシュ』『N-WGN』『N-WGNカスタム』『N-ONE』『N-VAN』『S660』の10車種で、2017年8月30日~2019年5月21日に製造された30万7351台。
対処言う車両は低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)にて、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。
ホンダは2020年5月、同様の理由で『CR-V』など4車種1万2000台をリコールしていたが、検証を進めた結果、対象拡大の必要性が判明したため、再度リコールを届け出た。
改善措置として、全車両、低圧燃料ポンプを対策品と交換する。
不具合は237件発生、事故は起きていない。市場からの情報によりリコールを届け出た。