鹿児島県姶良市の保育園で、生後6か月の女の子がすりおろしたリンゴを食べ、およそ1か月後に死亡した問題です。女の子の死因は窒息がきっかけとみられる多臓器不全だったことが分かりました。
この問題は姶良市の保育園で4月、当時生後6か月の女の子がすりおろしたリンゴを食べたあと、体調が急変し、先月28日に死亡したものです。
女の子の保護者の代理人弁護士が6日、死因について多臓器不全だったと公表しました。食べ物を気管やのどに詰まらせる誤嚥で窒息したとみられ、低酸素脳症となった結果、多臓器不全で亡くなったということです。
のどに詰まらせたと思われる食べ物は病院に搬送された日に、警察に提出されていますが、具体的に何か分かっていません。
この問題を受け、姶良市では検証委員会を立ち上げ、5日夜、初めての会議を開きました。非公開で行われた会議には、医師や弁護士、保育士ら6人の委員が出席し、姶良市保育協会の伊東安男会長を委員長に選びました。
(姶良市 湯元敏浩市長)「原因が判明していない状況でも、再発防止策を提言することを目的とした検証委員会を立ち上げることにした」
検証委員会は今後、女の子が死亡した原因を分析し、年内をめどに市長に再発防止策を報告することにしています。