１４日、岐阜市にある陸上自衛隊の射撃場で実弾射撃訓練中に隊員が小銃で銃撃され、３人が死傷した事件で、警察は１５日、自衛隊とともに現場検証を行い、殺人未遂の疑いで逮捕された自衛官候補生が３人に発砲した当時の状況を裏付けるため、射撃場内部を捜索しました。

１５日午前、岐阜市にある陸上自衛隊の日野基本射撃場で、実弾射撃の訓練中に１８歳の男の自衛官候補生が３人の男性隊員に向けて小銃を発砲し、２人が死亡、１人がけがをしました。

陸上自衛隊によりますと、亡くなったのは名古屋市の守山駐屯地に所属する第３５普通科連隊の菊松安親１等陸曹（５２）と八代航佑３等陸曹（２５）だということです。

また、原悠介３等陸曹（２５）が全治３か月の重傷だということです。

警察は１５日午前、容疑を殺人に切り替えて候補生の身柄を検察庁に送りました。

また、自衛隊とともに現場検証を行い、候補生が隊員３人に発砲した当時の状況を裏付けるため、射撃場内部を捜索しました。

捜査関係者によりますと、候補生は銃で撃ったことを認め、教官だった菊松さんを狙っていたと供述しているということで、警察や自衛隊は候補生と死亡した隊員との関係など、事件に至った動機について捜査を進めることにしています。