宇城市の住宅で男女2人の遺体を遺棄したとして、この家に住む容疑者が逮捕された事件で、警察が身元を調べたところ、94歳の母親と66歳の弟と確認されました。
今月10日、宇城市松橋町両仲間の住宅で、この家に住む無職、波多野市朗容疑者(69)がことし3月ごろから女性の遺体を、先月ごろからは男性の遺体を、それぞれ自宅に放置し遺棄したとして、死体遺棄の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、これまでの調べに対し、容疑を認めているということです。
警察が身元の特定を進めた結果、死亡していたのは、容疑者の母親で、この家に住むキヨミさん(94)と、弟の清二さん(66)と確認されました。
また、遺体は腐敗が進み母親は一部が白骨化していて、遺体を詳しく調べた結果、死因は不詳だったということです。
警察や宇城市によりますと、容疑者は亡くなった2人と3人暮らしで、母親については、市が月に1回程度、電話や訪問を通じ安否などを確認していたということですが、ことし3月に容疑者とみられる男性から面会を断られ、今月まで連絡がとれなくなっていたということです。
警察が詳しいいきさつを調べています。