10日夜、宮崎県都城市の介護施設で入所者の86歳の女性が死亡しているのが見つかり、警察は同じ部屋で生活していた88歳の夫を殺人の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、都城市高城町の無職、益留哲也容疑者(88)です。
警察によりますと益留容疑者は10日夜、入所する介護老人保健施設で同じ部屋で生活していた妻の千保美さん(86)の首をひものようなもので締め付け殺害したとして、殺人の疑いが持たれています。
警察の調べに対して「間違いありません」と容疑を認めているということです。
10日午後8時ごろに施設の職員が部屋を巡回した際に異常はありませんでしたが、午後10時すぎの巡回でベッドで死亡している千保美さんが見つかったということです。
施設などによりますと千保美さんはふだん、ほぼ寝たきりの状態で、益留容疑者も車いすを使って生活していたということです。
2人は1年以上前に入居し、施設の関係者によると仲がよく、自宅に戻ることを目標にリハビリを続けていて、家族も週に1回程度、面会に訪れていました。
警察は詳しいいきさつや動機について調べています。