姶良市の保育園で、乳児がすりおろしたりんごを食べたあと死亡した事故で、乳児ののどに気道より大きい食べ物が詰まっていたことが関係者への取材でわかりました。
姶良市の「興教寺保育園」では、生後6か月だった女の子がおやつとして出されたすりおろしたりんごを食べたあと窒息状態になって意識不明の重体となり、1か月あまり後の先月28日に死亡しました。
女の子の死因について、遺族側は、食べ物を詰まらせて窒息状態となった疑いがあり、その結果、低酸素脳症になって最終的に多臓器不全で死亡したと説明しています。
この事故で、女の子ののどから気道より大きい7、8ミリほどの固形の食べ物が見つかっていたことが関係者への取材で分かりました。
医療関係者によりますと、一般的な乳児の気道の大きさは6、7ミリ前後だということです。
詰まっていた食べ物が何かはまだ分かっておらず、警察が捜査を行うとともに、姶良市も医師や保育関係者など、外部の有識者6人からなる検証委員会を立ち上げ、当時の状況について調査しています。