京都府井手町の当時19歳の女性が行方不明になり、6年後の去年、遺体の一部が見つかった事件で、殺人の罪に問われている26歳の被告の裁判員裁判が始まり、被告は起訴された内容を否認しました。
京都府井手町の専門学校生だった木村京花さん(当時19)は、2016年から行方がわからなくなり、去年(2022年)、奈良市の若草山で遺体の一部が見つかりました。
この事件で、当時交際していた井手町の無職、末海征河被告(26)が木村さんの首を絞めて殺害したとして殺人の罪に問われています。
5日、京都地方裁判所で開かれた裁判員裁判の初公判で、被告は「ぼくは殺していません」と述べ、起訴された内容を否認しました。
このあと、検察は冒頭陳述で、「車内で口論になり、首を絞めて殺害した。その後、京花さんの携帯電話を操作して友人や家族にメッセージを送り、生きているように装う偽装工作をした」などと指摘しました。
これに対し弁護側は、「京花さんは自殺だった。事件当日、被害者の家の前で車内でけんかをした際、被告は頭を冷やすためにいったん車外に出た。車に戻ると京花さんが首に充電コードを巻き付け亡くなっていた。被告はその後奈良に遺体を遺棄した」などと主張しました。
判決は来月(7月)5日に言い渡される予定です。