事件・事故の忘備録
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子どもや高齢者が感染すると重い肺炎になることがあるRSウイルス感染症について、FDA=アメリカ食品医薬品局は、イギリスの製薬会社が開発したワクチンの、60歳以上への使用を承認したと発表しました。製薬会社によりますと、こうしたワクチンが承認されるのは、世界で初めてだということです。
RSウイルス感染症は、発熱やせきなど、かぜに似た症状が出る病気で、幼い子どもや高齢者が感染すると肺炎などを引き起こし重症化することがあります。
FDAは3日、イギリスの製薬会社のグラクソ・スミスクラインが開発したRSウイルス感染症のワクチンについて、アメリカ国内での60歳以上への使用を承認したと発表しました。
製薬会社によりますと、この感染症の高齢の世代を対象とするワクチンが承認されるのは、世界で初めてだということです。
FDAによりますと、およそ1万2500人がワクチンの接種を受けた臨床試験で、重い症状を防ぐ効果や発症を防ぐ効果が確認できたとしています。
一方、接種を受けた中の10人に不整脈の一つ「心房細動」が確認されたということで、製薬会社が今後、調査を続けるということです。
FDAは「RSウイルス感染症は、心臓や肺に持病がある人や免疫が弱い高齢者にとって特にリスクが高い病気で、ワクチンの承認は命を脅かす病気を防ぐという観点から重要な成果だ」としています。
およそ2万年前にシカの歯で作られたペンダントに含まれるDNAをドイツなどの研究チームが開発した新しい手法で分析したところ、旧石器時代の女性がこのペンダントを身につけていた可能性があることがわかりました。研究チームはこの手法が、遺伝情報から出土品の所有者などを詳しく知る手がかりになるとしています。
これは、ドイツなどの研究チームが、3日、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に発表しました。
研究チームは、特殊な液体に浸してゆっくりと温度を上げることで出土品を壊さずに内部からDNAを抽出する手法を新たに開発しました。
この手法でシベリアのデニソワ洞窟から見つかった、およそ2万年前のシカの歯でできたペンダントからDNAを抽出し、詳しく分析したところ、旧石器時代の女性のDNAが含まれていることがわかったということです。
研究チームによりますと、女性の遺伝情報は当時、シベリア東部に住んでいた民族のものに近く、ペンダントを着用していたか、製作した可能性があると推測しています。
石や骨で作られた古代の出土品には、当時の人類のDNAが含まれ、所有者などを分析できる可能性が以前から指摘されてきましたが、従来の方法では、出土品そのものを壊さないとDNAを取り出せないことなどから、研究は進んでいませんでした。
研究チームはこの手法が、遺伝情報から出土品の所有者の人物像や当時の文化を詳しく知る手がかりになるとしています。