ＳＮＳで知り合った宇宙飛行士を名乗る人物からの「あなたと人生を生きていきたい」、「小惑星から採取した石を届けたい」といったメッセージを信じ込んだ甲府市の６０代の女性が、石の配送料金などの名目で現金２０００万円余りをだまし取られました。

警察は相手に恋愛感情を抱かせ、多額の金を振り込ませるロマンス詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、甲府市に住む６０代の女性は去年１０月、実在の日本人宇宙飛行士を名乗る人物とＳＮＳで知り合い、滞在中の国際宇宙ステーションから送信しているというメッセージを繰り返し受け取りました。

その後、「あなたと人生を生きていきたい」や「小惑星から採取した鉱石をあなたに届けたい」といったメッセージが届くようになり、石の配送にかかる費用などとして現金の振り込みを要求されたということです。

話を信じ込んでしまった女性は、ことし１月までの４か月間で合わせて１９回、現金２０００万円余りを振り込みましたが、石が届かないことなどを不審に思い、２４日、警察に届け出たということです。

警察は、ＳＮＳなどで知り合った相手に恋愛感情を抱かせ、一度も会わないまま多額の金を振り込ませてだまし取るロマンス詐欺事件として捜査を進めています。