今年2月、ジェイアール四国バスが運行する高速バスで、乗客をトランクに閉じ込めたまま1.6キロメートルにわたって走行していたことが分かりました。
四国運輸局などによりますと、ジェイアール四国バスが、今年2月24日に運行した松山駅発・徳島駅行の高速バスで、終点手前の停留所・「徳島大学前」で、トランクから荷物を取り出そうとしていた20代の女性客1人を、誤ってトランクに閉じ込め、そのまま1.6キロメートル先の終点、徳島駅まで走行したということです。3つあるトランクルームの真ん中に閉じ込められた女性客にけがはありませんでしたが「真っ暗で怖かった」と話していたという事です。
会社の規定で、トランクの開け閉めは乗務員が行い、荷物の取り出しは乗客が行うことになっていますが、ジェイアール四国バスの40代の男性乗務員は、女性がトランクの中にいたことに気がつかなかったということです。これを受け、四国運輸局は監査を行い、運行を担当したジェイアール四国バス松山支店のバス1台を、使用停止20日間とする行政処分を、きょう行いました。
ジェイアール四国バスは「多大な不安とご迷惑をおかけしたことを深くお詫びします」とした上で、乗務員教育の徹底と管理体制を強化して、再発防止に取り組むとコメントしています。