北九州市で追突事故を起こしたとして警察の取り調べを受けた際、兄になりすまして書類にうその署名をしたなどとして24歳の容疑者が逮捕されました。
警察は、なりすましを見抜けずに兄を書類送検していて、「このようなことが2度と起きないよう再発防止に努めていく」としています。
逮捕されたのは、北九州市小倉南区の建設業、村上紘仁容疑者(24)です。
警察によりますと、北九州市で追突事故を起こし相手に軽いけがを負わせたとして、ことし1月に警察署で取り調べを受けた際、兄になりすまして書類にうその署名をしたなどとして私印偽造などの疑いが持たれています。
調べに対し、「無免許だったので、兄の名前をかたった」などと供述し、容疑を認めているということです。
取り調べを行った小倉南警察署は、顔写真入りの本人証明書での確認を怠ったためなりすましを見抜けず、兄を過失運転傷害の疑いで書類送検していて、その後、第三者からの情報提供で気づいたということです。
小倉南警察署は兄の書類送検を取り消し、「このようなことが2度と起きないよう再発防止に努めていく」としています。