長野県中野市で女性と警察官のあわせて4人が殺害された事件で、逮捕された容疑者が女性らを襲うのに使ったナイフを事件のおよそ1か月半前にインターネットで購入していたことが捜査関係者への取材でわかりました。
警察は1人の警察官に対する殺人の疑いで容疑者を逮捕していますが、もう1人の警察官を殺害した疑いで16日にも再逮捕する方針です。
先月25日、中野市江部で近くに住む村上幸枝さん(66)と、竹内靖子さん(70)がナイフで刺され、その後、通報を受けて駆けつけた中野警察署の警察官、玉井良樹さん(46)と池内卓夫さん(61)が猟銃で撃たれるなどして死亡しました。
この事件で、警察は、池内さんに対する殺人の疑いで青木政憲容疑者(31)を逮捕していますが、16日にも玉井さんに対する殺人の疑いで再逮捕する方針です。
これまでの調べで、容疑者は刃渡り30センチほどのナイフで女性2人を襲い、駆けつけた2人の警察官のうち玉井さんをナイフで刺し、玉井さんはこれが致命傷になったことがわかっています。
その後の調べで、容疑者はこのナイフを事件のおよそ1か月半前にインターネットで購入していたことが捜査関係者への取材でわかりました。
逮捕当初、容疑者は、女性2人を襲った理由について「以前から襲おうと思っていた。ひとりぼっちとばかにされたと思った」などと供述し、警察官2人については「射殺されると思ったので駆けつけた警察官も殺した」と話していて、警察は計画性や詳しい動機を調べています。